- 作者: 阿羅本景,QUZ竜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/09/25
- メディア: 文庫
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さて、9/25発売の『フールズフィスト』ですが、作中にいろいろな設定やシステムが存在します。ルールブックを別に持ってないと分からない、というほど複雑な物ではないのですが、事前に知っておくとよりすんなりとお話が楽しめるかと思うので、しばらくはこちらで『なぜなにフールズフィスト』というお題で、ネタバレにならない程度に書かせていただきたいかと思います。
さて第一回は、盛んに作品紹介に出てくる用語【七姫騎闘儀(セプトマキア)】
セプトマキア、というのがギリシア語で「七つの戦い」という意味で作られた造語であります(決闘=モノマキア、神話の「巨人戦争」=ギガントマキア)。
タイトルロゴに組み込まれている『Regia Septmachia』というのは「七つの戦いの姫」という、この作品の中核の一つ、〈姫(プリンセス)〉の存在を象徴した用語なのです。
その〈姫〉を輩出する七つの名家『七幸家』によって『ファウストの遺産』を廻って争われる魔法&異能闘儀が七姫騎闘儀なのですが、QUZ竜さんに分かりやすくSD漫画を書いていただきました。
インタビューでも使われたものですが、これが一番分かりやすいと。
三すくみになっている、一種のジャンケン状態が参加者のクラス間には存在します。そこで〈姫〉を最後まで闘って生き残らせた組が勝ち、というシステムです。
ですが、七姫騎闘儀はトーナメントでもリーグ戦でもありません。
相手の不利な行為を見つけ襲撃し、時には罠をかけ盟約や協定を結び、裏切りを上等とする、生き残りを賭けた過酷なエリミネーションバトルであります。
主人公・藤堂誠が巻き込まれるのはこういう、大変な戦いなのでした。燃える話じゃのう。
さて、なぜ名家の子女がこのような過酷な戦いを強いられるのか?
その本質が『ファウストの遺産』にあるのですがそれは次回の『ファウストの遺産と七幸家』でお話ししたいかと思います。
次回もお楽しみくださいませ〜