阿羅本景infomations

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なぜなにフールズフィスト(2) 七幸家と「ファウストの遺産」&特典ペーパー情報

 『フールズフィスト』書店特典ペーパーなのですが、QUZ竜先生書き下ろしのデザインですのでぜひとも、特典のある店でお買い上げの方はよろしくお願い致します。
 あ、ちなみに一昨日書いた七種類ペーパーなのですがあれは無料広告紙でして、購入特典ではありませんので念のために。


フールズフィスト (集英社スーパーダッシュ文庫)

フールズフィスト (集英社スーパーダッシュ文庫)

 さて、なぜなにフールズフィスト、第二回は七姫騎闘儀(セプトマキア)を行う【七幸家】と闘争の末に目指すべき宝ファウストの遺産】に関して、ネタバレにならない程度にお話をしたいかと思います。


 『フールズフィスト』の根幹である七姫騎闘儀ですが、すべての人間に参加の権利があるわけではありません。闘儀の主将である〈姫〉を送り出すことが出来るのは、【七幸家】と言われる名家のみです。
 邦幸・岳幸・幸村・幸楽・幸陽・鷹幸・幸浦の苗字に〈幸〉の字を持つ事から合わせて七幸家と言われるこの家柄は、それぞれが巨大な資産家・財閥であり、日本国内外に強い影響力を持っているのです。

 この七幸家は、ある一人の人物にルーツを持ちます。

 彼こそが七姫騎闘儀を作り上げ、その叡智のすべてを『ファウストの遺産』として残した魔術師、祖師ファウストです。アジア放浪の末に文明開化の日本に辿り付いた彼は、この国で「なにか」を見つけ出しついにその魔術を完成させたのです。
 魔術の完成により莫大な力を得たファウストですが、彼はなぜか人を避け巷間に潜む生活を送りました。その力の恩恵を受けたのは、彼の子孫や弟子たち――彼らが七幸家を作り上げ、この国の政財に君臨するに至ったのでした。
 七幸家にとって、七姫騎闘儀は偉大な祖先の残した『ファウストの遺産』を巡る遺産争いであるのです。それを手にいれれば神にも等しい力を得る――と子々孫々に言い伝えられており、だからこそ二十五年に一回の闘儀開催に、七幸家の子女それぞれが乾坤一擲を賭けた勝負を望むのです。

『フールズフィスト』の主人公・藤堂誠はこの七幸家の幸浦雲英と縁を持ったことで、七姫騎闘儀に巻き込まれるのですが……それは本編を読んでのお楽しみに。

 次回更新の第三回は七姫騎闘儀の各階級について、軽めに説明したいと思います〜