あーさて、この告知blogで何を書こうか考えていたのですが、2巻あとがきに書こうとしたのですがあんまり面白くなかったものでカットされた、非Windows環境で小説を書く上でもしかして問題になるかも知れないお話しのことを……まぁ、そんなのでショックを受けるのは阿羅本だけの話かも知れませんが。
あとがきでAndroid端末であるLifetouchNOTEというかなりニッチなマシンで執筆をしたという話をしたのですが、ある事実に気がつかないために書いていてものすごく「……おかしい、一巻の時と執筆速度の感覚が違いすぎる」と焦り始めたんですよね。
それは、OS環境によって標準的に選ばれる文字コード問題。
阿羅本はゲームライターもやってるために、書いた文字を数えるときに習慣的にファイルのキロバイト数を読んで、1章あたり何KBで、という目処で進めていくのですよね。ゲームの場合はKBあたり単価で書くことが多かったので、その習慣がかなり強くあったのです。
ですが、まさかOS環境が変わると日本語の文字コードが違う、という事に気が付かなかったのです……テキストエディタのJotaTextEditorには設定があったのに。
SHIF−JIS:2バイトコード・DOS/Windows環境
UTF−8:(原則)3バイトコード・Android環境その他
新環境ではデフォルトでUTF−8が選ばれていた為に、同じ分量の文字数を書いても、ファイル容量従来環境の3割〜5割増しになっていくのですね……なので、一巻と同じ調子で書いていても猛烈にファイル容量が増えていく。
ここですぐに気がつかず、阿羅本は「またいらない事をぐちゃぐちゃ書きすぎて文章が長くなりすぎている」と思ったのですよ。
なので焦って、ファイルのKBを目標範囲内に押さえようとしていろんなシーンを削ったり、飛ばしたり、ダイエットしたり……で、だいたい5章が終わろうかというあたりでようやく気がついたんですね。
ああ俺、ずーっとUTF−8でファイル保存してた。このまま完成させると2巻のページ数が2/3になってしまう、と。
そこで心が折れそうになったのです、半日くらい呆然として(笑)。
そこから今度は今までに削ったモノを盛り直したり、シーンを追加したりと……いやぁなんというのか、その、無駄な執筆の苦悶を味わいまして。2/3だとサービスシーン入れるとメインストーリーほとんど書けないよ! とかいう感じでしたね。いや、メインストーリー削ってもサービス入れようとする私も私ですが。
なので、これから小説をAndroid環境のタブレットとかで書こうという人には要注意……だと思うのですが、やっぱり少数派だろうなぁ。
取りあえず、あとがきから詳細をカットした以上いつかは書こう、と思ったネタだったモノでこちらに書かせて頂きました。
そんな苦悶の末の作品のとわいすあっぷっ!2巻をよろしくですよー
- 作者: 阿羅本景,蔓木鋼音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/06/24
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