この前の10/10・11に開催された、日比谷公園の鉄道フェスティバルを、鉄道もののラノベとか書いてみたので少しのぞいてみたのですが……
……すごかったですね、ここまでお客さんが来ている&行列しているとは思わなくて。中には鉄道模型の限定キットや関西私鉄のグッズで二時間待ちの行列とかが出来ていて、「最後尾はここではありません」札を見て「なにこのコミケ……!」と。
あと鉄道むすめグッズは結構見たなぁ、と……さすが10年物の熟成コンテンツ。
会場で阿羅本がなにを買ったのかというと、余りの盛況と鉄道グッズの幅広さになにかが欲しいという考えすら思い浮かばず、駅弁を食べただけだったのでした。
峠の釜めしは無かった……おぎのやが出てなかったからですかね?
ここに来ている老若男女を問わないお客さんに広く、『碓氷と彼女とロクサンの。』を読んでもらえる日が来ればいいなぁ、と思っていた阿羅本でした。ポスターとか貼れたらなぁ……って鉄道関連企業として出展してないんだから、無理かくっそう。
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さて、『碓氷と彼女とロクサンの。』キャラクター語り第三回。
今回はしぇるぱ部の参謀・そして問題児の萩野朱鷺音であります。
彼女の誕生の仕方は、半分は明日香ありきであり、半分は横川ならではの事情があります。
まず、明日香という強烈な推進力を持っているキャラクターが生まれたので、彼女を支える参謀・サポート役がいないとお話にならないのではないのかなぁ、と思ったのでした。
で、明日香の原型は『とわいすあっぷ!』のいつきである為に、当然腹心は同作品の笑顔の腹黒策士である小萩から持ってきたのでした。
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で、明日香の前の小萩の原型となったのは、『月姫』の琥珀ですね。いや、SSとかやってたとき一番好きだったんですよ、コハッキー。ですけど『月姫』の頃の明るさの仮面をかぶった切ない女性ではなく、『メルティブラッド』以後の割烹着のあくまであり、なにかやることなすことおかしい人としての琥珀がデザインの念頭にありました。
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で、明日香の相方役を決めたけど、彼女の立ち位置をどうするか……と考えたときに、横川でEF63と並ぶ名物である峠の釜めし、これを取り入れないとだめだろう、ということで釜めしを扱っている駅弁企業の社長の娘、というお嬢様になったのでした。
実在の釜めしは『おぎのや』なのですが、作中では『はぎのや』としております。漢字で書くと「萩野」なのでまぎらわしくていいかな? ということで、名字が決定。
夏綺や明日香は名字が鉄道関係だったのですが、名字の方が先に決まった彼女は特急『とき』から取って朱鷺音、という名前になりました。実際、朱鷺って女の子に使う名前の文字にそんなにないので、いろいろ探してそれっぽいのを選ぶのが大変でした。DQNネーム全盛の世の中なのに……。
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明日香の参謀腹心役だけではなにか特徴を付けないと動いてくれない、モブキャラになってしまいます。キャラクターには変なエンファシスをつけると(安易ではあるのですが)動いてくれるので、地元興しには書かせないものと昨今なりつつある、ゆるキャラマニアがいいかなぁと考えたのでした。
そこで釜めし『はぎのや』の娘、という設定がリンクして彼女はEF63よりもむしろ、自作のゆるキャラ『かまめっしー』を世に出そう、という願望をもって動く、一癖あるキャラクターになったのでした。
……ですがまさか『おぎのや』にも釜めしキャラがいるとは知らなかったのは、完全に阿羅本の落ち度であります。うむむ、みんな考えることは同じか。
そしてこういう奇っ怪な行動原理を持ってるキャラのは得てして生き生きと動くので、『碓氷と彼女とロクサンの。』でも印象的な……というか時々おかしすぎる動きをする人になったのでした。
いや、でも初校の時はもっと大変だったんですよ? いざとなるとかまめっしー着て暴れるという……その辺は、ざっくりカットしました、ええ、目立ちすぎるので。
ですが、明日香の腹心としての行動や、『こんなこともあろうかとー!』と雨の碓氷峠鉄道文化むらで登場するところとかは、かっこよかった……のではないのかなぁ、と。サブキャラでも見せ所があるのは、いいものですね。
あと、めがねキャラは誰にするのかで、みすずと朱鷺音は最後まで迷ってたなぁ……という記憶もあるのですが、朱鷺音の方が無難ですね、ええ、腹黒眼鏡で。
彼女も気に入ってもらえるのであれば、生みの親の作者としてうれしい限りであります。
それでは皆様、『碓氷と彼女とロクサンの。』をよろしくお願いします!