阿羅本景infomations

小説家・シナリオライター・漫画原作の阿羅本の告知系BLOGになります

日本にも数少ない両刀遣い(とわいすあっぷっ! 主人公のコト)

 さて発売からもうそろそろ一週間です、早いものですね!
 アニメショップや漫画専門店などではご好評を頂いており品薄になっているお店もあると伺っており、有り難い限りであります。まだアマゾンが在庫切れになっていて皆様にご迷惑もおかけしたりするかと思いますが、今暫くおまちいただけますようお願い致します。
 あと、『とわいすあっぷっ!』一巻の感想などもお聞かせ頂けると幸いです。結構作者は戦々恐々としているのですが……

 はてさて、ではまだある登場人物とお酒ネタを。
 主人公・明石悟というひっじょーにどこにでもありそうな、見るからに出席番号が一番目にくさいありふれた名前ですがこれもネタ仕込みがあるのです。

 名前は魔界サイドがモルトで、守人・守姫関係が日本酒、と決めていたのでその間に立つ主人公はウイスキーと日本酒の両方を作っている蒸留醸造所から取ろうと……そんなパーフェクトジオングみたいな両刀遣いのメーカーがあるのか? と聞かれるかと思いますが、意外にもあったりするのですよね。

 兵庫県明石市にある江井ヶ嶋酒造です。
 ここは日本酒のブランドとして「神鷹」がありますが、蒸留施設がありウイスキーも製造しており、この「ホワイトオークあかし」をリリースしています。写真に撮ったのはブレンデットのボトルですが、ローランドモルトを思わせる滑らかな飲み口で非常に高いCPを感じさせてくれました。
 なので、ここから取って、明石という苗字を選んだのです。

 ウイスキー蒸留という分野は、ビール会社には相性が良いけど日本酒会社にはまったくといって良いほど接点がないものではあります。乱暴に言えば大麦モルト汁にホップをくわえてそのまま樽に入れればビール、それを蒸留器に掛ければウイスキー(のニューポット)になりますので。
 日本酒にとって同じ関係になるのは米焼酎であり、日本酒・米焼酎の両刀は散見します。また日本国産ウイスキーはその消費量・製造量故に巨大資本であるビール会社の傘下の企業となっていたりもしますので、この日本酒・ウイスキーの両刀というのは極めてレアな営業形態であると思われます(蒸留器繋がりで焼酎メーカーの本坊酒造の作ってるマルスが他にあるくらい? です)。

 ウイスキーマガジン 2010/春号にこちらの蒸留所の特集記事がありますので、もし興味のある方はご覧頂けると有り難く。結構海沿いで綺麗なところにあるようですよ?